バルチック・ドライ(BDI)海運指数とは
ロンドンにあるバルチック海運取引所が発表している外航不定期船の運賃指数のこと
海運の運賃は、定期船と不定期船があります。
定期船は主に完成品や消費財を運ぶもので、運賃交渉は半年や一年に一度定期的に行われます。
これに対して不定期船は、鉄鉱石などの鉱山資源や大豆といった穀物、原材料を運びます。
この不定期船は、自由なマーケットで決められるため上下するのです。
この運賃指数がバルチック・ドライ(BDI)海運指数。
この指数が増えるということは、鉱山資源などの運搬が多く、景気が上昇しているということがわかります。
景気先行指数ですね。
この指数が上昇すると鉱山、鉄鋼などが好調なことが分かるのですが、
もっとも直接的なのが海運。
海運株です。
海運株とBDIの関係
日本では、日本郵船、商船三井、川崎汽船が大手三社です。
中国が絶好調な時は、この指数が猛烈に揚がりました。
2007年にはこの指数が1万超えを果たし、大手三社の株価も暴騰していました。
例えば、
2007年9月。
川崎汽船の株価は、1700超え。
その後リーマンショックとともにBDI指数も暴落し、378円くらいになりました。
2016年に入ってからこのBDI指数は300を割り、歴史的安値になりました。
川崎汽船の株価も200割れ。
そして、現在、BDI指数は少しずつ上向きになっています。
327。
川崎汽船の株価も、一時168円をつけてから上昇し、現在は194円となっています。