少し前からAmazonのトレード本で上位に並んでいる本を紹介します。

ニコラスグールドのFXプロトレーダー入門、FXトレードサインカード、FXトレードカードの使い方

 

 

Amazonのレビューを見ていると、高評価と低評価真っ二つなんですよね。

私は興味があって、数か月前にこのシリーズを全部買いました。(カード、カードの使い方も)

 

高評価の理由は、トレードの本質がわかるとか、具体的なトレード方法が理解できるというもの。

低評価の理由は、セミナー、GYMという何かへの勧誘である。フロントエンド商材であるというもの。

 

では、実際にどうなのかというと、両方正しいです。

トレードのやり方を丁寧に説明されつつも、GYMというプロップトレード組織に入れば、もっと訓練を受けられ、他人のお金でトレードできるので心理面で優位性が生じ、勝てますよ、という記述が散見されています。

 

ただトレード(短期の値幅で利ザヤを稼ぐ)の考え方がきちんと書かれていて、FXだけでなく株にも有効と思える内容でした。

Amazonのレビューに書かれているように無料で掲載されているネット情報にもあるようなレベルの内容しかないという意見もありますが、トレードで勝つための情報なんて、ネットで転がってます。しかしそれを勝てるトレードとして活用するためには情報じゃないんです。

勝てない人はそれがわかってない。勝つ、負けるは情報じゃないです。

移動平均線と値動きだけでトレードは勝てます。

 

じゃあ何が足りないか。

それが計画的なトレード(トレードプラン)であり、結果を反省する(トレード日記)だと思うのです。勝てる確率の高いことを繰り返す。負ける確率が高いときは手を出さない。感情的なトレードをしない。そういったところです。そのあたりのことが丁寧に書かれている本だと思いました。

 

GYM、プロップトレーダーへの勧誘の文言なんて無視すればいい。

プロップトレーダーになってみて、稼げなかったと文句を書いている人がいますが、他人に頼ってるのが稼げない証拠。勝つためには結局自分自身の努力です。ある程度知識、ノウハウがたまればあとはシミュレーションして、勝てるやり方を自分自身で見つけるしかないのです。

トレードは技術です。

繰り返し訓練することで自分のものにできます。

 

投資となると、技術面のほかに知識や情報(会計や世の中に必要とされている会社かなど)面が勝つために必要だとおもいますが、トレードに関して言えば、技術だと思います。

トレードとシステムトレードって達人になるほど似てくるんですよ。

 

こういうときに、こうすれば勝てる可能性が高い。

だから仕掛ける。

予想外の動きをすればロスカットする。

利益になれば、計画通りの期間、水準まで保有し利食いする。

 

これを繰り返し、プラスの期待値を保てるのであれば利益を重ねて資産が大きくなっていく。

決してホームランは狙わず、ヒットを重ねて、複利で稼ぐ。

 

それがわかる本だと思いました。

この本にないのは、トレード手法。具体的には移動平均線がこうなったら買い、とか売りとかそういうところは含まれていません。どういう風に計画を立てて、どういう心理状態でトレードしたほうがいいのか、レポートをどんな感じで作るか。というところに焦点が当たっています。

 

 

FXトレードサインカード

では、具体的なトレード手法はどうすればいいか。

それこそネットでいいし、なんでもいいと思います。移動平均線でもよいし、ボリンジャーバンドでもいい。

 

 

この本のシリーズであれば、このFXトレードサインカードがそれにあたります。

内容的には順張り買い、売り、逆張り買い、売りをどうやって判断するかというものです。

マーケットのボラがこんな雰囲気だから、逆張りでいくか。などといったトレードプランを作るときの判断を支援するのがこのトレードサインカードです。私はトレード系商材に目がないので、買いましたが、情報としては一般的なトレード本でもよいとおもいます。カードなんで、机に並べて、プランを考えられるのが面白く、後悔はしてませんけどね。

 

買う前に勘違いしていましたが、カードだけでなく、その説明についてこの本に記載されています。

 

 

 

 

FXトレードカードの使い方

さきほどのトレードサインカードと何が違うのか。

 

タイトルからすると、FXトレードサインカードの使い方が書かれているのかなと思いますが、実際は違いました。

この本にもカードがついてるんです。

 

観点が違います。

さきほどのFXトレードサインカードは、トレード戦略です。順張り、逆張り、買い、売り。どれを選ぶか。

 

こちらのFXトレードカードの使い方は、トレンドがあるのか、ないのか、ドル円を選ぶのか、ポンド円にするのかといったトレード対象の選択、トレード戦略で使う指標をどれにするのか。移動平均線にするのか、ボリンジャーバンドにするのか、ストップはどこに置くのか、そういったトレード戦略を超えたプラン全体の選択を支援するものなんです。

なんかタイトルと内容が合っていないように思えますね。

 

最後にどれが一番おすすめなのか、FXプロトレーダー入門でしょうね。

文章は独特の癖みたいなのがあるし、簡潔に書いてあるので合うか合わないか見極めてもいいとおもいます。

 

カードは他でも代用できますが、トレード戦略、トレードプランの策定を支援してくれるものです。買って損はないとおもいますが、FXプロトレーダー入門を読んで実際にトレードプランを立ててみようとおもってから買っても遅くない思います。